【vol.15】八方ヶ原ヒルクライムコースを試走しました!
今回は…太郎くん【矢板】
2015年8月9日(日)に矢板市で開催される、ヒルクライムレースの計測に参加してくれたのが、チームロゼの2人、あつおちゃんとようさん。チームロゼとは、矢板市役所の自転車愛好家のチームのこと。この2人は、矢板市役所の「自転車を活用したまちづくりプロジェクトチーム」にも所属しており、職場の枠組みを超えて、矢板市を自転車で盛り上げようと活動している。このヒルクライムレースにも、市として私の所属している秘書広報課とプロジェクトチームのみんなで関わっている。
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【1】白石りんご園(矢板)
いよいよ8:30に白石りんご園前からスタート!既に気温は30℃を超えている。私は後ろから車で付いていき、2人のサイクルコンピューターで距離を測ってもらい、その平均の所にkm表示を印していく。
【2】小滝鉱泉入口付近の坂(矢板)
ペースは、そんなに速くない。1km、2kmの地点はあっという間、二人ともまだ余裕の表情。あつおちゃんは、何度も登っているが、ようさんは初めてとのこと。3km付近の小滝鉱泉入口付近の坂がきつくなったあたりから、ちょっと異変が。ようさんの表情があきらかに苦しそう。「頭が少しボ~として、フラフラしてきた」とのこと。一度休憩して、あつおちゃんにアドバイスをもらっていた。「ギアを下げて回転数を上げていこう!ゆっくりでいいから少しずつ!」額から汗がしたたり落ちていた。タオルや飲み物を渡し、日陰で休憩。エアコンの効いた車内で後を追いかけているのが、なんだか申し訳ない。頑張ってね!としか、言いようがなかった。
【3】県民の森への分岐点(矢板)
その後もゆっくり、ゆっくりと順調に進む。二人のサイクルコンピューターの距離もほぼ一緒。そして、県民の森への分岐点へ到着。この地点は、スカイツリーと同じ標高634m。森が開け矢板市内が一望できる、とてもいい眺めだ。
【4】標高差950m地点(矢板)
しかしここからが、このコースの本番!斜度がきつい坂が続いていく。なんどか小休憩を重ねながら、少しずつ進んでいく。そして、7km表示を行った後あたりから、明らかに空気が変わったのに気付く。「あれっ涼しいねっ」日陰で休んでいると、まったく暑さを感じない。車のエアコンもいらなくなった。一気に登る方は、わからないかもしれないが、刻み刻み登ってきた私たちは、その場の変化に敏感に気付くことができた。鳥の声、セミの声、風の音、明らかに変わってきた。これが、標高差950メートルのコースの特徴だろうか。つづら折りを過ぎ、山の駅との分岐点を過ぎて、あと約3km。ここからも斜度がきつい坂が残っている。2人の表情も苦しそう。頑張れ、もう少し!
【5】ゴールまで残り300m地点(矢板)
小間々の駐車場を通過し、いよいよラストスパート。大間々付近で一気に周りが低木になり視界が開ける。あたかも空に向けて坂を登っているような錯覚に陥る。私自身は個人的に「天国へ続く坂」と呼んでいる。このあたりは、6月になると市の花レンゲツツジ20万株が、一気に咲き誇こり辺り一面をオレンジ色に染める。多くの方が県内外から訪れてくれるが、渋滞となってしまうため、自転車で来たら最高だろうな~と思った。ゴール地点まで、残り300m。苦しそうだった2人の顔が、少しほころぶ。
【6】大間々展望台(矢板)
大間々展望台の下でゴール。2人ともお疲れ様でした!ゆっくりのペースだったとはいえ、この時期の自転車はきついはず。ゴール地点には、既に登った方がいて、ヒルクライム談義に花が咲いていた。同じ苦しみを味わった方のみが、共感できるなにかがあるのだろうか。皆さんの顔が誇らしげに見える。少しさみしいような悔しいような複雑な気分。私自身、マウンテンバイクに乗っていて、八方の山道や牧場周辺を走るのが好きなのだが、ヒルクライムも面白そうかなと思った。
【7】山の駅たかはら(矢板)
休んだ後は、山の駅たかはらで恒例のソフトクリーム。この時期は、アップルマンゴー味とミルク味。季節によって味が変わるのがうれしい。ヒルクライムで疲れた身体に染み渡る。店長の和気さんいわく、昨年のヒルクライムレースから、自転車でここまで登る人がとても増えたとのこと。矢板のまた違った魅力ができたのだ。
ルート
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走行後記
今回は、距離の計測も兼ねてチームロゼの皆さんと八方のヒルクライムコースに登った。このコースは、以前からじてんしゃの杜の皆さんが練習会で使用していた歴史あるコースだという。昨年から、正式に「やいた八方ヶ原ヒルクライムレース」として開催したところ申し込みが500人超。当日も大雨の台風に関わらず、300人以上の方が参加してくれた。今年は、昨年を上回る552人にお申し込みいただいた。とてもありがたいことである。しかし私自身、山登りが趣味なので八方にはよく車で登って登山をしたり、自転車で山道を走るということはあったが、自転車で上まで登るという頭はあまり無かった。今回の計測で、私自身ヒルクライムも面白そうかなと思った。
取材:2015年08月
※掲載内容は取材時の情報です。
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