ちょっと変わった経歴の古墳をご紹介します。この古墳は、高麗神社古墳(タカオジンジャコフン)と言います。築造時期は6世紀頃と考えられ、以前には周囲に他に多数の古墳が有ったそうですが、現在はこの墳丘1基のみが残っているそうです。本来は、比高5m、直径30mの円墳なのですが、古墳の中央付近が、南北方向に通路の様に削り取られています!! なんとこの部分は、東北本線が通っていた跡なんです。。。わずか10年程でルート変更されたそうですが、明治19年の開業当初の東北本線の蒲須坂駅の北側付近～宇都宮間は、今の氏家～岡本ルートとは違い、新幹線に近いこの場所を走っていたそうです。古墳の周囲を見ても、のどかな田園風景が広がるのみで、鉄道の痕跡は一切見とることは出来ず、本当にここに鉄道が走っていたの? と信じられませんが、古墳に確かに残る切通跡が、静かに歴史を刻んでいました。。。

• 訪問日：2010.07