宇都宮市
ここは学生時代の友人宅と後輩宅の最寄り駅なので、電車利用の際に良く利用する駅です。大谷石の街らしく東武鉄道『南宇都宮駅』の駅舎は大谷石張りの化粧が施されています。その歴史は… 1932年(昭和7年)に近隣に出来た宇都宮常設球場の最寄り駅として『(臨時)野球場前駅』として開業しました。1933年(昭和8年)に『南宇都宮駅』に改称され常設駅化。駅名は東武宇都宮駅の南の方向に位置することから南宇都宮駅と名付けられたそうです。現在の駅舎は、開業した1932年(昭和7年)当時の原型をとどめているそうで、外壁は大谷石張りとなっています。腰壁より下部は横方向に上部は縦方向に貼られる珍しい組み方をしています。駅舎自体のデザインは野球場をイメージしていて、高校球児の憧れでもある「甲子園駅」を模倣したと言う説が有ります。また、屋根の長押(なげし)にはバットとボールの模様が有るそうです。2018年(平成30年)に文化庁認定日本遺産「地下迷宮の秘密を探る旅 大谷石文化が息づくまち宇都宮」の構成文化財として駅舎が認定されました。また、2020年(令和2年)に行われた改修工事で、開業当時のデザインや色合いに可能な限り復元されたそうです。駅が出来る切っ掛けとなった宇都宮常設球場は、1960年(昭和35年)に施設の老朽化などの理由で閉鎖され惜しまれつつ解体されました。現在、跡地は宇都宮市立宮の原小学校になっていて、校門付近に「宇都宮常設球場顕彰碑」が建てられています。駅周辺は、駅の設置と同時に街並みを計画したようで田園調布の街のように駅舎を中心に放射線状に道路付けがされた街並みが拡がっています。少し行くと人気のお店や公園・図書館等もあるので、駅舎の歴史や美しさを楽しめる他に改札を出て歩きだすとワクワクできる駅舎です。お勧めの駅です( ^-^)ノ∠※。.:*:・'°☆