宇都宮市
この先にまだ鉄路は続きますが、今も昔もここは旅客の終点の駅です。ここは旅行作家の宮脇俊三が1977年(昭和52年)5月28日に国鉄完乗を達成した駅です。また、鉱山学者で東京大学名誉教授や俳人だった山口 青邨ゆかりの地のため駅前に山口 青邨の俳句が残されていました。駅は1914年(大正3年)に足尾鉄道の駅として開業し、その後に国営化されて国鉄となりました。現在は、第三セクターのわたらせ渓谷鐵道の終点の駅となっています。無人駅ですが、駅舎はわたらせ渓谷鐵道になってから建て直された物で比較的に大きな建物です。駅舎内には待合室や観光案内所・レンタサイクルなどが入っています。駅舎自体に改札口等は無く、駅前広場から直接ホームに入るスタイルです。駅のホームは国鉄時代までは切欠式の1面2線でしたが、貨物列車廃止後に現在の1面1線の完全な単線の折り返しとなりました。また、こちらの駅はニホンカモシカが見られる駅として知られていて、駅の壁にカモシカをモチーフした壁画やホームに望遠鏡付きの展望台が有ります。既に鉄道事業免許が失効してしまっていますが、ホーム終端の車止めより先に足尾本山駅まで続く線路(一部踏切部が撤去)が 1.9km程残っています。鉄道好きの方には特に観ていただきたい駅です。お勧めですよ( ^-^)ノ∠※。.:*:・'°☆