鹿沼市文化財の石橋町屋台を見に行きました。館内の人に解説いただきました。花や鳥の彫り物の多い色彩豊かな屋台です。1812年建造されたもので、龍や獅子などの荒々しい彫り物は無く艶やかで上品な感じです。女性的な特徴は石橋町が花街だったところからきているとのことです。平成に塗装修復工事を施工し2000万かかったそうで、聞いてビックリし文化財の維持はお金がかかるなあと思いましたが、地域の代表する伝統工芸品として後世に残していくことの方が重要だとも思いました。屋台を繰り出している祭りの様子の模型が展示されています。宮大工が何年もかけて制作した渾身の作品、五重塔は光輝いているようなオーラが感じられました。鹿沼組子書院障子、鹿沼総桐箪笥などの木工品の名品の数々が展示されています。館内で販売されている小さな細工、組子、箸などの木工品は全て手作りで職人の技が随所にちりばめられています。鹿沼は栃木県を代表する木工の町だなあと再認識しました。

• 訪問日：2019.12.14