奥様に店内を案内してもらいました。いの一番に紹介するのがお雛様です。明治時代～江戸時代のお雛様が数多く飾られ、とりわけ豪華な享保雛もありました。コレダケの物はココでしか見られません。時期にはホテルなどからお声がかかるとのことです。江戸時代中期の絵皿や人間国宝の陶器もふんだんに並んでいました。誰が見ても唸るような出来の作品の数々です。明治時代の麒麟の香炉があります。麒麟ということが珍しく面白い作品です。明治時代の船箪笥は精巧で綿密なタンスで外見も美しく匠の技が凝縮された作品です。現代においてコレダケの物を作れる人は少なく貴重なタンスです。モット貴重なタンスがあるとのことで見せていただきました。明治時代の佐渡箪笥で金具に目出度い図柄が透かし彫りにしてあるのが特徴的で神社本殿にある文化財の彫刻をイメージしました。全国でも稀な存在で超貴重だそうです。現在では滅多に見かけない明治時代の矢立があります。筆と墨壺を合わせた携帯型筆記用具です。当時としては画期的で便利なアイテムだったんだなあと思いました。江戸時代の刺し子半纏があります。当時火消しの方々が羽織られていたそうです。現代の消防士さんとは比べ物にならない程オシャレで粋な仕上がりで絵柄も芸術的で袖を通すのがもったいないくらいの物です。愛好家同士で集まる機会があるらしく、その中でも群を抜いてコチラの半纏が際立っていると仰っていました。江戸時代の銭箱と千両箱があります。現代のインテリアにしっくりくるアイテムとのことで人気だそうです。特に千両箱の金具と品の良いバランスが最高です。コチラも滅多に入らない品物だそうです。表にある水瓶は室町時代とのことで趣が感じられる作品でした。骨董屋さんは大概ぶっちらかっているのですがコチラのお店は理路整然として保存状態が良い物ばかりで、お店の品々を全て把握しているので購入する人にとって安心感があります。最優良店の骨董屋さんです。

• 訪問日：2020.05.28