小山市
館内は漆塗りの天井、柿渋の天井があり廊下には丸々一本のスギを使っており銀行を経営していた岡部家の財力の一端を垣間見ることが出来ました。庭にはヒナ草が咲いておりました。日光の田母沢御用邸から頂いた物だそうです。一つ一つは小さな花ですが集合体になると力を発揮して天の川のような形に見えました。正門の他に南門があります。現在は使われておりませんが当時の名残が感じられました。館の周囲を囲む石塀(真岡市文化財)は市内で採石された磯山石で出来ていて長さ148m高さ2.88mあるそうで時代を経て更に磨きがかかった印象です。明治初期に造られた物で所々補修の痕が見受けられますが岡部家別荘での敷地の広さを今に伝える役目を全うしておりました。