小山市
神社を囲むように御神木の4本杉(日光市天然記念物)は聳え立っております。推定樹齢500年とされる4本は僅かにしか離れていませんが樹高や目通りがそれぞれ違っております。拝殿の前に立つ杉は樹高約39m、目通約550cmで神社の前方の守備を固めていて見張り役を兼ねている印象です。建物脇に立つ杉は樹高約36mと4本の中では一番低いですが目通560cmと一番の太さを誇り建物ギリギリに深く根を張り破壊力満点の杉です。神社に一番密着していてボディーガードと言っても過言ではないと思いました。反対側の建物脇に立つ杉は樹高41m、目通490cmでコノ木だけ傾斜に根を下しております。上背もありスリムで身軽そうなので情報収集の役目を担っているのかも知れません。後方に聳える樹高46m、目通500cmのノッポの神社の新衛隊長は3本の杉に指示を出し後方の守りも兼務しているだろうと思いました。勝手にこのように想像しましたが神社の悲しい杉の歴史から応援したい気持ちで思いついたことです。江戸時代末期には多数の杉が残っていましたが維新の官吏の横暴で数を減らしてしまいます。昭和35年の文化財指定時には6本あった古木ですが落雷等で消滅してしまい現在のラインナップとなりました。結束力も士気も高い四本は神社と共に未来永劫生き延びることを願ってやみません。