小山市
国指定史跡である祇園城跡が公園になっております。当時のままの大規模な堀、土塁、虎口などの遺構が見られて小山市在住の私としては誇らしい場所であります。二の郭跡では木陰に生き生きとしたアジサイが咲いておりました。ここでの見所は大イチョウ(小山市天然記念物、とちぎ名木百選)です。樹齢不明ながら樹高約15m、目通り周囲約6.2mの巨木には悲しい伝説があります。城が落ちたときに城主の姫君は井戸に身を投げ亡くなりました。その時に自分を探し求める人々の目印としてイチョウの小枝をさしておきました。この小枝は根付いて成長しましたが御姫様の霊がやどり実をつけることがないそうです。これが大イチョウの由来であります。近くでみると何本もの枝が切られたり幹のアチコチに補修材が詰め込まれたりしていて非常に痛々しい木ですが秋の黄葉は素晴らしい姿を披露してくれます。御姫様も毎年満足して眺めていることだろうと思いました。