maffinmanさんから市貝町への投稿クチコミ | 栃ナビ!
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羽仏の馬頭観音堂です。グーグルに住所が載っておりますが実際に行ったらソレらしき御堂が見当たらないので地区の人に伺いました。すると御堂を管理している人だそうで観音堂の経緯を教えて下さり車に貼る絵馬や御本尊様の絵を写真に収めさせて頂きました。県道163号線から1本入った場所の勾配のある階段を上ると原っぱが出て山際に御堂が見えました。2つの伝説が伝えられております。1つ目は仏生山に三体の仏様が祀られていて平将門征伐の必勝祈願のため藤原秀郷が来ました。祈り続けていると大きなカミナリがなり秀郷は気を失いました。その時三つの仏様が飛び去りました。そのうちの1つの馬頭観世音菩薩様はコノ地に飛んできました。その飛んでくる様がイナゴが飛び跳ねて来るようであったので羽仏という地名になったというお話です。コチラの話は管理されている方もモチロンご存じでしたがモウ一つの話は初めて聞くと言われました。それは羽仏の布掛け菩薩という話です。平城天皇の第二皇子の阿保親王(792~842)が那須野が原でキツネ狩りをしていた時にカミナリが鳴り馬に跨っていた阿保親王は振り落とされ大きな石の上に落ちました。すると親王の背後に神々しい光を放つ馬頭観世音菩薩様が立っておられました。家来達は見とれてなにも出来ずにいると親王が気づき怪我しなかったのは菩薩様の御陰と感謝し着ていた白衣を菩薩様に掛けました。そして菩薩様を運び羽仏で懇ろにお厚りしたというお話です。御堂の中に祀られている菩薩様は白衣を纏っていて伝説の通りであります。表情は眼光鋭く歯を食いしばっているように見受けられました。2つの偉大な伝説があることから大そうな菩薩様に間違いありません。ですが管理されている人によると年々お参りに来る人が減ってきているそうです。町の文化財にでも指定されれば違うのになあと強く感じました。

  • 訪問日:2023.07.08

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