小山市
田んぼと民家に挟まれた道路の端に小さな御堂があり北向きのお地蔵様が祀られております。このお地蔵様にまつわるお話があります。昔 世界中を巻き込んだ戦争に働き手である男達が駆り出されて行きました。上山地区も例外ではありません。残った女や子供達は御堂の前を通るたびに手を合わせて祈りました。すると戦争終結後に上山地区から出て行った男達は誰も死ぬことなく無事に帰ってきたというお話です。お地蔵様が男達を守ってくれたのでしょうね。北向き地蔵尊は人々に寄り添い願いや悩みを聞き受けてお参りに来た人々を救いたいという思いであえて北向きに配されたと言われております。お地蔵様は安らかな表情を浮かべていて今も手を合わせる人が多いであろうと感じました。