小山市
旧社格村社の神社です。神社の名前の由来のお話が伝えられております。神社境内に樹齢100年以上の太郎坊と呼ばれていた太い松には大きな祠があり祠に隠れた子供がいなくなることがあったので鬼にくわれたという話が広まりました。そんな或る日のこと征夷大将軍坂上田村麻呂の軍勢がこの村を通る時に村人が将軍様に事の次第を話すと成敗してくれることになり太郎坊の前に祭壇を置き護摩を焚き一心に祈ってくれました。祈りは三日三晩続き四日目の昼を過ぎた頃にそれまで晴れていた空が真っ暗闇になり雷やドシャ降りの雨が降ってきました。それでも将軍様はピクリとも動かず祈り続けると雨も上がり明るくなりました。将軍様は雷神様が降りてきて鬼のいる太郎坊を真っ二つに切り裂き退治してくれたことを話し村人は安心しました。そのことから神社を闇龗神社と呼ぶようになったというお話です。二の鳥居の両部鳥居の色遣いがいいです。神社には水の神様が祀られております。おみくじは100円で引けます。覆い屋を窺うと朱色を主体とした御本殿が祀られておりました。栃木県内唯一の名前の神社です。(闇龗神社)