小山市
企画展 田村耕一のデザイン展を鑑賞しに伺いました。館内に入ると限定100枚のオリジナルポストカードを頂きました。この作品は生命の息吹と力強さが感じられます。田村先生の初期の鉄釉梅文大皿に目が留まりました。釉薬の色遣いがパッと明るく心が温まる作品です。陶匣も実に斬新であります。青磁刻柿文陶匣なんかは箱の部分に柿があしらわれておりますが秘色という色一色で仕上げられていて柿の色とは甚だかけ離れております。この色は渋柿の瑞々しさと苦さを色で表現しているのではないかと感じました。また柿の絵をジッと見ると干し柿のように思えます。渋柿は干すことにより甘くなりますがどうしても甘柿に劣るイメージがあるので先生は応援するつもりで題材として使ったのかなと想像しました。