小山市
第6回喜連川公方ひなまつりで訪れました。朱塗りの山門を潜ると境内には喜連川藩足利家歴代の墓所(さくら市文化財)があります。門の格子から中を窺うと石塔や石灯籠があり整然としておりました。14代にわたる藩主、御台所、嫡子の墳墓の周囲は築提が廻らされ安心して眠りにつかれているようです。本堂に上がらせて頂くと七段飾り、一段飾り、ミニびな等が飾られていて目を楽しませてくれました。真摯に死と向き合った名僧である恵心僧都作の菩薩像はたおやかでありながら目力が強く魅力のある仏様です。虹梁や蟇股に彫刻が施され足利家の家紋が目に付き須弥壇には随所に花々が飾られ権威と華やかさが感じられました。御所様と呼ばれた格式高い喜連川藩主の菩提寺ならではです。機会があれば足利尊氏公木像(さくら市文化財)にもお目にかかりたいものだと思いました。