小山市
第52回企画展 いちかいの埋蔵文化財を見学しました。旧石器~中世の仁王地遺跡からの出土遺物からスタートです。個人の情報を知ることができる墨書土器やカマドを作る際に用いた円筒形土器が展示されておりました。どちらも県内では出土例が少ない貴重な物です。円筒形土器は煤けているので何度も利用されていたことが分りました。次は縄文時代中期頃の添野遺跡から多数出土した土器が展示されていて大型で装飾表現豊かな土器が市貝町文化財となっております。作られた人の生まれた時代が遅ければ芸術分野で活躍したであろうと感じました。縄文時代後期~晩期の井戸尻遺跡は主に小さい物が展示されていてシックな色合いです。子供が作ったとされるミニチュア土器が目に留まりました。普通サイズを作るための練習の段階ですが良く出来ています。約4世紀頃築造された上根二子塚古墳群(市貝町文化財)の出土土器はベンガラ顔料が使われていてコノ当時としては派手な色遣いです。平安時代の彦七新田遺跡・彦七新田南遺跡のコーナーの朱墨は役所に提出する書類に使われていたということで身近に感じました。平安時代の文谷、笹原田、権現山それぞれの出土の蔵骨器は要するに骨壺です。現在と遜色ない仕上がりだと感じました。時代時代で人々の生活スタイルが思い浮かぶ企画展です。