小山市
1740年に再建された社殿(那須塩原市文化財)で元々は高清水神社として建てられましたが1916年に箒根神社と合祀して現在は嶽山箒根神社の遥拝殿となっております(本殿は奥の院として嶽山山頂付近に鎮座)。鳥居手前に大黒天様が迎えてくれます。二基の木製両部鳥居を潜り石段を上ると覆い屋で囲った拝殿がありました。細部に彫刻が施さております。中備の龍がどことなく可愛らしく思えました。胴羽目には玉巵弾琴(西王母の娘で一弦の琴を弾き白龍に乗って飛んでいるという女仙人)、巨霊人(黄河が曲がっていた場所にあった山を2つに分け黄河をまっすぐに流れるようにしたという伝説上の人物で虎を愛したとされる)、黄安仙人(大きな亀と共にいて移動する時は亀の背中に乗りソノ亀は三千年に一度首を出し黄安はソレを五回見たと話していたことから年齢は一万五千歳を超えていたといわれている仙人)と中国の途方もない人物達が刻まれておりました。脇障子は分かりませんでしたが姿形からコチラも中国の人物かと思われます。小さいながら夢のような作品が眺められる遥拝殿です。