小山市
文化財公開で参拝に伺いました。旧社格郷社の神社です。境内に植木貞子揮書の歌碑があります。1797年に足利郡助戸村(現足利市助戸町)生まれの人です。優れた歌人で江戸で居を構え領主の高木主水正はじめ諸藩士のもとに出入りしその妻や娘達に和歌を教え作品も数多く遺した人です。天満宮なので菅原道真公の歌が刻まれております。拝殿の蟇股には自由気ままな猿が彫刻されておりました。日光例幣使短冊3枚(足利市文化財)を拝見しました。1840年、1841年、1842年に天満宮に参拝された3名の例幣使の作品です。このことから格式の高い神社ということが分かります。1876年奉納の算額(足利市文化財)も拝見しました。字が消えかかっていて翻刻を見ないと何が書かれているか分かりませんでしたが当時でもコノ地域の数学のレベルが高かったことを知らせてくれる資料です。本殿を参拝しました。大きな本殿です。現在の向拝柱は後付けされたそうでソノ前の向拝柱の木鼻に付けられていた唐獅子が遺されておりました。このことから当時の向拝柱が現在より大きなものだったことが分かりました。本殿は台風などの大水に何度も浸かっているそうで少し傷んではおりますが彫刻は目を見張るものがあります。扉、蟇股、脇障子などに施されております。暗がりで全ての彫刻が何か分からなかったのが残念でした。御祭神の菅原道真公の像も見せて頂きました。キリっとされている表情が多く描かれているのが多い道真公ですが笑顔が絶えない表情をされていてコチラでしか見られないと思いました。歴史も古く川崎町を代表する神社です。