最近オープンした中国茶の喫茶店ですが、元の茶道の先生の家をほぼ残した建物と庭とで、他にはない景色・雰囲気のお店です。住宅地の真ん中にあるのですが、まるで別世界。那須や日光にあるような観光地系のカフェとも、古民家系や美術館系のカフェとも違い、独自の空間になっています。座敷に座って庭を眺めながらお茶を飲み、「お茶の先生ってこんなに良いところでお茶を飲むんだ」と素直に感動しました。建物は一見して地味ですが、店主こだわりの建具（大正時代の建具を探したとのこと）など、雰囲気を壊さないよう配慮されています（触るのをためらうような、すごい物もありました）。また、座敷や茶室のほか、庭先や縁側でもお茶できるそうです。正直、座敷に座ったままではもったいないレベルです。元茶道の先生の家で中国茶、というのも不思議な感じですが、お茶はどれも（といっても４種類しか飲んでいませんが）おいしく、庭の雰囲気とも合っているように感じました。値段的にも一番高いお茶でも千円ほどで、良心的な価格かと思います。ゆったりとした時間が流れ、疲れた時、ゆっくりしたい時、良いものに触れたい時などお勧めです。

• 訪問日：2016.05.05