鹿沼市
古民家の佇まいに、恰幅の良いご亭主と美人の女将さん、心配りの効いた気さくなスタッフの皆様が精を出していらっしゃる。外国人の方々のおもてなしにうってつけの場所。 彼らに鹿沼のニラ蕎麦の由来を話したところ、食べて見るということになり、お蕎麦のいただけない方は、ニラうどんを注文。経営しているご亭主と女将さんが父の知り合いである関係上、私は何度となくお訪ねしたお店だが、何度訪れてもその佇まいには満足させられる。外国人の家族には初めての古民家はたいそうお気に召した様子。予め味噌田楽と川海老の唐揚げを頼んでおいた。残念なことにコンニャクは口に合わない人がいたが、川海老は、かなりおきにめしたよう。小さな子供も来日したが、まさにムシャムシャとほうばっていた。ご亭主が亡き父の書の掛け軸と、短冊を飾ってくださっていた。古典の変体仮名を散らした作品は読むのも一苦労したが、外国からの友人に意味を聞かれ、説明をしたところ「日本人の感情はとても豊か、私も大好き」との返事。お蕎麦とうどんと、川海老に、舌鼓を打った後、着物に着替えさせるのに奥の座敷をお貸ししてくださり、至れり尽くせりのおもてなしに心より感謝してお店を後にした。外に出た後も、近くを流れる小藪川と船をみるなど、中々お店を離れられないでいた。ありがとうございました。