【WEB版】凛凛-RIN・RIN-Vol.3

[インタビュー]若い頃よりずっと今が楽しい

積み重ねた分だけ心が豊かに

40代も後半戦となり、子どもたちも少しずつ手を離れはじめた今、改めて仕事と向き合う日々を送っています。ひと息ついて感じるのは、若い頃よりもずっと充実しているということ。年齢を重ねることで顔にはシミや皺が増え、体力も衰えてきました。でもそれらと引き換えに、精神的な豊かさを得たと実感しています。
ここまで来られたのは、支えてくれる家族や仕事の仲間たちのおかげ。周りのみんなへの感謝とともに、今だからこそ感じる幸せを胸に、毎日を大切に過ごしています。

女性がキャリアを繋げられる社会

会計事務所は女性が活躍できる職場です。細かな数字の精査やお客様の立場に寄り添った提案など、女性が得意とする分野が多く、私の事務所でもほとんどが女性スタッフです。「女性ばかりの職場はギスギスするのでは？」と言われることもありますが、実際には全く違います。経営者としてスタッフひとりひとりの能力を評価し、その人生に寄り添うことで、充実した職場環境を実現しています。
私自身、出産や子育てを経験し、その過程で仕事の存在が女性の人生を豊かにする重要な要素だと改めて感じました。しかし、多くの女性がライフステージの変化を理由にキャリアを中断せざるを得ない現実もあります。これは本人にとってだけでなく、社会全体にとっても大きな損失です。
女性がキャリアを積み上げ、持てる力を最大限に発揮できる環境を整えることは、世の中全体にとって必要不可欠な命題です。女性がキャリアを繋げられる社会を目指して、私も微力ながらできることを続けていきたいと思っています。

自分らしさが一番美しい

人の魅力は、実は完璧さではなく、不完全さにあるのかもしれません。完全無欠な人よりも、少し足りなかったり、どこか抜けている人のほうがかわいらしく、つい笑顔になってしまいます。目指すのはパーフェクトな強さではなく、自由でしなやかで無理のない、自分らしい生き方。私もそんな女性でありたいと思っています。
女性の人生には、変化や挑戦がつきものですが、不完全さを受け入れ、自分らしさを大切にしながら歩んでいく姿こそが、本当の美しさだと感じます。時に弱さを見せながらも、自分を信じて
進む力。それが女性が持つ本当の強さではないでしょうか。そんな人生を私も紡いでいきたいと思っています。

小野会計事務所　代表・税理士　小野真理恵

青山学院大学経済学部卒業後、平成15年税理士資格を取得。お父さまである小野武敏氏が経営される「小野会計事務所」を継ぎ、代表・税理士としても活躍中。どんなお客さまにもなるべく顔を合わせてお話することでお客さまの状況を感じ取り、その方のビジネスプランに沿った最もいい方法を提案することをポリシーとしている。

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