心霊スポット 取材レポート | 心霊スポット・肝試し特集 | 栃ナビ!
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心霊スポット・肝試し特集

夏といえば、やっぱりそうですよね。「心霊」ですよね。
というわけで、栃ナビ!新入りのスタッフF(ぼく)が、心霊の専門家Egg'sLeafのオーナーさんにご協力いただき、県内の心霊スポットを体験取材してきました。

その一部始終を、ぜひご覧ください……。

今回の取材について

■取材先…「六題目の碑」
■日時…2010年7月21日 午後17時ごろ~
■取材者…取材スタッフF(ぼく)/カメラマンN/協力:Egg'sLeaf オーナーさん

「六題目の碑」は、別名「死の題目の碑」と呼ばれる。
このような異名が付いたのには、ある伝説が関係しているらしい。

「六題目の碑」の伝説

200年ほど昔のこと。とある僧の一行が、鬼怒川の船渡し場にやってきた。渡し舟の船頭が留守だったため、一行は船賃を払わずに対岸の高徳へ渡った。これを知った高徳の半佐衛門という男は、一行に船賃の支払いを要求したが、それに応じなかった。半佐衛門は怒り狂い、一行全員を殺してしまったのである。そのうちの一人が殺される間際に「七代先まで呪ってやる!」と叫んだという。
 その後、高徳村には疫病が流行り、村人達は祟りだと恐れた。半佐衛門は罪を悔やんで自害した。村人達は祟りを治めるために、供養塔を建てることにした。供養塔には、「南無妙法蓮華経」の文字が刻まれるはずだったが、「南無」の二字を刻んだところで石工が急死してしまった。代わりの石工が文字を刻もうとするが、「妙法」を刻んだところでまた一人、「蓮華」でまた一人、と、同じように急死。最後の「経」の字を刻むために呼んだ石工も、向かう道中で死亡。結局、供養塔には「南無妙法蓮華」の六文字だけを刻むに留まり、やがて「六題目の碑」と呼ばれることになった。

果たして、この呪いは今も続いているのだろうか…。

取材開始

出発

スタッフF)「今日はよろしくお願いします。」
Egg'sLeafさん)「よろしくお願いします。あ、顔出しはNGでお願いしますね。 まぁその代わり、下半身ならいくらでも出しますから。」
「出さなくて結構です!」
「そうですか(笑)では、行きましょうか。」

道中

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この歩道橋も心霊スポットとの噂が。不思議なもやもやが写った。
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この歩道橋も心霊スポットとの噂が。不思議なもやもやが写った。

「あのコンビニに寄りましょうか」
「わかりました。(トイレかな?)」

「心霊スポットに行く際、行き帰りに寄り道をするのは鉄則です。」
「え?なぜですか?」
「霊に、時間を計算されにくくするためです。待ち伏せされる危険がありますから…。」

現場付近

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現場付近。カーブを過ぎると現場を通り過ぎることに。
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現場付近。カーブを過ぎると現場を通り過ぎることに。

「では、ここを道なりにぐーっと曲がってください」
「わかりました。(あれ、通り過ぎちゃうぞ)」

車は現場を通り過ぎた。

「では、ここでUターンしましょう」
「わかりました。(道を間違えたのかな)」
「今のは、 霊にフェイントをかけました。素直に直接行ってしまうと危険ですので…。」

現場に到着

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現場に到着。欠けた立て看板が独特の雰囲気を醸し出している。
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現場に到着。欠けた立て看板が独特の雰囲気を醸し出している。

「では行きましょう!ELさんは以前にもここに来られたことがあるんですか?」
「はい。今回で二回目の訪問です。約10年ぶりですかね。」
「その時と比べて、何か違いはありますか?」
「だいぶ落ち着いたようですね。ですが…。伝説にまつわる霊ではない、他の霊の気配がします。」

石碑を発見!

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200年前から変わらず佇む石碑。伝説通り、「経」の字が刻まれていない。
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200年前から変わらず佇む石碑。伝説通り、「経」の字が刻まれていない。

「石碑を見つけました!」

近寄ってみると…

「…あ!本当に『南無妙法蓮華』の6文字しかないっ!」       
「えぇ。そうですね。それが200年前の伝説のものです。では、少し離れていてください。」 

霊を呼び始める

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おまじないが始まる。次第に、緊張感が周囲を覆いだした。
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おまじないが始まる。次第に、緊張感が周囲を覆いだした。

碑の前で、ELさんが数珠や法具で特殊な動作を始めました。

「霊を呼ぶおまじないですか?」
「えぇ。霊を呼ぶ手段はいろいろとあるんですよ。口笛を吹いたり、わざと間違えたお経を唱えたりね。これで、5分もすれば霊達が集まってきますよ。」
「そ、そうですか。」

霊が現れる

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この時撮影した写真。何か感じませんか…。
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「わぁっ!セミが一斉に鳴き始めました。」
「セミも感じ取っているのでしょう。集まってきていますよ。」  
「えっ、本当ですか??(そういえば、さっきから寒気が…)」
「えぇ。まず、男性の霊が一人。着物姿で腰には刀を携えています。時代劇の酒場のワンシーンで見かける、悪者風の酒酔い男性の容姿です。石碑の後ろの大きな不気味な岩の上に座っています。」

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写真に写りこんだオーブ。何かを訴えようとしているのか…?
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「他には、鬼怒川に入水自殺された昭和40年代と50年代の芸子さんが数体。それと、さらに上流で亡くなった子供の霊ですね。この石碑の傍に流れ着いたのが要因でしょうか。」
「そういえば、この近くの沢には、たくさんの水死体があがったという話がありますね。」
「そうですね。その霊でしょう。他にも、僧侶の容姿をした霊が2体作業服を着た方もいますね。」

「そ、そうですか…。危険ではないのでしょうか。」
「夜中に来ていたら、危なかったかもしれませんね…。しかし、前回訪問した時と比べると、穏やかな感じを受けます。この数年間で地元の方々の手厚い供養が行われている成果なのでしょうね。」
「やはり、そういった日々の行いが大切なのですね。」
「その通り。霊も、悪いものばかりではありません。日ごろから死者を尊び、ご先祖様を大切にする気持ちがあれば、危害を加えられることはほとんどないです。」
「なるほど。勉強になりました。」
「今日帰ったら、早速ご先祖様にお線香をあげてみてはいかがでしょう。」

取材終了

取材後記

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今回の取材の中で、僕は肉眼では霊を見ることはできず、直接の心霊体験はありませんでした。

しかし、取材を通して、多くのことを学ぶことができました。

過去の人々を尊ぶ気持ち、ご先祖様を大切にする心、その場所に対する礼儀。

そういったことを意識し、日々を過ごすことが大切であり、それらは現代社会において欠けていることが多いです。
これを期に、自分の生活を見直し、律する必要があると、深く考えさせられる取材となりました。

最後までお付き合いいただいたユーザーの皆様、ありがとうございました。

<取材スタッフF>

※本取材は特別な許可を得て行っています。一般の方は真似されたりしないようご注意ください。また、本取材は専門家のアドバイスのもと、適切な処置のうえで行っています。素人の方だけで心霊スポットに行くのは危険が伴う場合がございますのでご遠慮ください。

取材:2010年07月

※掲載内容は取材時の情報です。