小山市
文化財の宝庫である専修寺を訪れました。寺務所で簡単な説明を受け境内を見学しました。長屋門そばに植栽されている栃木県天然記念物シダレカツラは樹齢110年、樹高16mの古木で細かい枝が四方八方に垂れ下がり仙人の白髭のように見えました。総門前の親鸞聖人がお手植えといわれる栃木県天然記念物ケヤキは樹齢約800年、樹高25mの大木で威風堂々としていて寺の門番にピッタリです。国重要文化財の総門は1226年に整えられた建物とされる茅葺の薬医門で飾り気のない佇まいです。国重要文化財の楼門は1688年~1703年の建立で入母屋造の建物で冴え渡る組物が見応えがありました。国重要文化財の如来堂は1744年再建で入母屋造の建造物です。お堂に上がることができ、きらびやかな三尊仏を拝見できました。また向拝、木鼻、手挟に迫力のある彫刻が配されていて、お堂の組物にも目を引きました。国重要文化財の御影堂は1743年に再建とされ寄棟造の建物です。お堂に上がることができますが撮影は禁止となっています。広い御堂でガラーンとした佇まいですが、昨年映画カツベンの撮影がこの御影堂前、太子堂前、山内にて行われ映画冒頭部分に数分間出てくるとのことです。栃木県文化財の釈迦如来涅槃像は1687年作で木造日本一の身長3mあります。寝ておられて目を閉じ入滅なされた御姿をとくと拝見させていただきました。見学を終え寺務所に寄り飛び地の三谷草庵の地図を頂きました(三谷556番地)。ヒッソリとした場所に佇む国指定史跡の三谷草庵は仏堂および庫裏から成っています。裏手の高台から建物を見下ろすことができます。風情のある建物で周囲の竹林などと溶け込んで見えました。