小山市
塩谷朝業が築城した城でその跡地(矢板市文化財)を整備した公園です。土塁上に赤や黄のモミジが最盛期を迎えておりました。城跡を見に来たついでにイイものを見物させてもらいました。南曲輪跡には梅の木がビッシリと植えられております。朝業の和歌に梅が詠まれていることに因んだとのことで春は華やかな景色が見られそうです。側に朝業と娘の詠んだ歌碑があります。出家後に中世文学史に残る程の歌集を出している朝業は正に文武両道の優れた人であったことが分かりました。矢板市のゆるキャラになるくらいですから今さら言うまでもありません。土塁上に推定樹齢約400年、樹高24.3mのヤマトアオダモ(矢板市天然記念物)がそびえ立っておりました。胸高86.6cmとスリムな古木ですが土塁への根張りが磁石のように強力であります。本丸の直前にある場所で多くの人を迎えて来たんでしょうね。木を目指せば本丸に行けるので案内人のような役割をしている木だなあと思いました。本丸との間に幅15m程ある広大な一ノ堀跡が長く伸びていて二ノ丸と三ノ丸の間にコレマタ幅の広い二ノ堀がありドチラモ深い谷になっておりました。標高231.8mと城の一番高い所に築かれている本丸は見晴らしが良く矢板市街地を隈なく見渡せました。園内の散策を40分程かけて眺め整備が行き届いていると共に外敵からの侵略により落城することのなかった難攻不落の城の一端を垣間見ることが出来ました。