小山市
敷地内に現在は水田となって消滅している梅曽大塚古墳の天井石が置かれております。横穴式石室が前方部と後方部にあったとされる特殊な古墳の貴重な遺物だと思いました。受付で入館料100円を払い入場しました。入ってすぐに縄文時代の竪穴式住居の生活の営みから始まり駒形大塚古墳(国指定史跡)の模型と造り方、遺物などが解説と共に展示されております。中でも見ものは川崎古墳(那珂川町文化財)の石室の実物大の模型であります。県内最大規模を誇る胴張り型式の石室の玄室の長さ(約8.2m)に圧倒されました。長さだけでなく幅(約3m)高さ(約2.2m)もあることで古代の那須国の有力豪族者が納められていたんでしょうね。対照的に三輪仲町遺跡の墓は地面に彫った穴に木棺を埋めただけの簡素なもので権力者との差が分かりました。唐御所横穴(国指定史跡)の模型も興味深かったです。この地域独特のオリジナリティーに溢れていると思いました。武茂川を含めた幾つかの川と女体山と健武山で砂金が採れたことも初めて知りました。東大寺大仏鋳造に使用されたとの記録が残っていて当時は全国的に有名な産地だったんですね。続いて企画展 虎を考古学するコーナーを見ました。東光寺十二支神将像(那珂川町文化財)を始めとして虎を題材とした作品が展示されておりました。昔の人々は虎の勇壮な猛々しい姿に畏敬の念を抱いていたことが分かりました。お陰様でコノ地域の古代の知識を得ることが出来為になりました。