小山市
住宅街の並ぶ道端に御堂のみ建っております。その御堂に祀られている観音様のお話があります。江戸時代の終わり頃この上山の宿で火事があり多くの家を焼きながらドンドン燃え広がって行きましたが御堂のすぐ近くまできて急に火の勢いが弱まり火事がおさまりました。村の人達は火伏せの観音様だと有難がり日を決め夜祭りをしたり縁日を開いたりと沢山の露店が並び大そう賑わったというお話です。現在はお祭りなどは行われていないそうです。中を窺うと台の上に厨子がありました。中には木造の観音立像が安置されております。上山地区が火事に見舞われないように今も見守ってくれている観音様です。