小山市
道路脇に小さな御堂が建っていて中にはお地蔵様が祀られております。このお地蔵様にまつわる民話があります。この地域に働き者の若者がいて村の人の世話で嫁様をもらいました。ますます仕事に精を出しましたが子供が授からないのが悩みでした。ある晩のこと嫁様の夢の中に仏様が現れ「お前の家の田んぼに塚を作り仏にお祈りすれば子供を授けよう」と言いました。早速その様にし朝に晩に二人でお参りしたら子供が授かりました。男は嬉しくて誰彼構わずその話をしました。そしたら仏様の御利益にあずかりたいと沢山の塚が出来ました。願いが叶った村人達はお地蔵様を作り祀りました。それからというもの村人達は子供が無事に生れると御礼に腹帯を納めるようになりました。また子供が丈夫に育ち長生きするように毎月24日に常願地蔵尊の歌をうたいお祈りしたというお話です。安産子育ての御利益のあるお地蔵様は赤ちゃんのように小さく健やかなお顔立ちをしております。御堂の中は綺麗に掃除され花々も手向けられ現在でも地域の人々に有難がられていることが分かりました。