小山市
1878年に設けられた測量基準線で日本遺産構成文化財の一つです。こちらは那須基線南端点(大田原市文化財)で那須塩原市の那須基線北端点(那須塩原市文化財)とにまたがり遺跡が残存しております。2点間の距離は約10.628kmで北端点と南端点に至る直線は現在も10kmの真っ直ぐな道路として残っていて「たて道」とか「ライスライン」と呼ばれかつては開拓道路とされていました。約30万分の1の精度で測定され当時は2点に木のヤグラがあり天体観測の場になっていたことから観象台との名称があります。南端点は2000年1月に復元され地上と地下は大谷石、蓋は芦野石、最下部は鉄筋コンクリートが打設されております。6年程でお役御免となり長い間荒れ放題だった場所が整備され日の目を見て良かったと思いました。日本の近代測量を語る上で貴重な存在です。