昔からあるもの、新しいもの。カタチや想いを変えて人から人へ、伝えていきたいとちぎの魅力。伝統を受け継ぎながら、新しいコト・モノにチャレンジしている方々をご紹介します。
中野嘉兵衛商店/宇都宮
素材や味をより引き立てる…お酢は食卓の名脇役!
今年で237年を迎える北関東唯一の酢蔵。元は酒蔵で酢蔵として再スタートしたのは8代目から。民衆運動や火災、空襲など幾たびもの廃業の危機を乗り越え、現代に受け継がれた技術と味。名脇役として食卓に欠かせない存在にしたいという想い。お酢作りの要でもある受け継がれた種酢を、「大切に育てている」という言葉から12代目の愛情が感じられます。
お店・スポット情報
12代目
中野浩行さん(45歳)
プロボクサーとして活動しながら家業を手伝っていたが、22歳の時、本格的に酢蔵を受け継ぐことを決意。老舗の代表として最初から自覚があったわけではないという。お客さまや古くからお付き合いのある方など、周りからの“中野嘉兵衛商店”に対する信頼や期待の声を聞くうちに、家業について誇りを持つ。プレッシャーを感じたこともあったが、同世代で活躍する地元の方達との交流をきっかけに楽しんで挑戦できるように。2009年には宇都宮みんみんとのコラボ商品「餃子に良く合う酢」の販売をスタート。店頭でのイベントや酢蔵の限定公開など、“お酢”と触れ合えるきっかけ作りにも力を入れている。
○代目の想い
地元のお店から
「もともと中野さんとは幼馴染なんです。私がみんみんに勤め、再会したときは驚きました!実は酢が苦手だったのですが、当店の餃子には酢とラー油がおすすめということもあり中野さんのお酢で食べてみたんです。すると今までの私のお酢のイメージを覆す、かどのない優しさとまろやかな甘み。そして何より餃子に合う!!今のままでも最高の組み合わせですが、もっともっと餃子をおいしく食べてもらえるように私たちもお酢のことを勉強したいと思っています。これからも一緒に進化し続けていけたら嬉しいです!」
\もっと聞いてみました!/
■「酢ッキリ酒場」気になります!開催予定日を教えてもらえますか?
「ありがとうございます!次回は2018年7月28日(土)の15時~20時までオープンする予定です。店頭のちょうちんを目印に、遊びにきてください♪その他の開催日については、随時お店やHPなどでお知らせしているので、チェックしてみてくださいね!」
※2018年7月28日(土)の開催は、台風による悪天候が予想されるため中止になりました。
■お酢の使い方を教えてください!
「私が好きなのはから揚げにかける!レモンはよくかけると思うんですが、お酢をかけると、から揚げの味を引き立てつつサッパリ食べられるのでオススメです。サラダの場合は、オリーブオイルとお酢を1:1を目安にお好みの分量で、ドレッシングを作ります。他には、そのままごはんにさっとかけて、カンタン酢飯風に使うことも!冷やした「もろみ酢」は、そのままスプーン1杯毎朝飲んでいますよ。料理に使うのはお客さまの方が詳しいですね。そのままかけたり飲んだり使うことが多いです。」
■保存は冷蔵ですか?常温ですか?
「基本的には常温で大丈夫です。」
■お酢ってどうやって作るんですか?
「使用する酒粕の熟成に3年以上、お酢の元になる種酢の発酵に約3ヶ月、さらに熟成させるのに約3ヶ月かかります。時間をかけて丁寧につくることで、酸度は高く口あたりはまろやかなお酢ができるんです。」
■印象的なお客さまはいましたか?
「娘さんが結婚されて県外へ行かれる時に、うちのお酢を家庭の味として持っていってくれたり、「相馬屋」さんのソースの味が買えると喜んでくださったり。お客さまからお声をいただけると嬉しいです。よく小売りしているのかわからないので入りづらいといわれるんですが(笑)、店頭販売もしているので、お気軽にいらしてください。」
お店・スポット情報
取材:2018年07月
※掲載内容は取材時の情報です。
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