「青源味噌」創業400年に向けて新たな本社を新築建設
とちぎの暮らしと住み家。とは…
青源本店 発酵専門店 × 株式会社 渡辺有規建築企画事務所
江戸時代から396年以上続く県内でも歴史のある青源味噌。2021年5月15日に、本社を移転リニューアルしました。昔ながらの味噌や甘酒、発酵食品の他に、週替わりの味噌ソフトクリームや有名店のシェフが作る発酵弁当など、オリジナルメニューがテイクアウトで楽しめます。
2階のイートインスペースでは、店舗で購入したお弁当やソフトクリームが食べられます。味噌仕込み教室や発酵勉強会も随時開催。
宇都宮大学との共同研究でついに商品化!3種類のデザインは生きている乳酸菌のイメージです。まずは、15日間飲み続けてみてください。
お店・スポット情報
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つくったヒト達
青木さん:青源味噌は2025年で400年を迎えます。味噌を作り販売するだけでなく、発酵の価値をお客さまに伝えていくことが、これからのビジョンのひとつです。新しい本社は、私が生まれた実家のあった場所。発酵の主役である微生物にスポットをあて、お客さまに理解していただく場にもなっています。設計は、元々社長の渡辺さんと知り合いだったことがきっかけで、本社と下野市の工場をお願いすることになりました。
飯泉さん:設計を任されるにあたり、歴史をつないでいく事業のお手伝いということを強く思いました。最初はホワイトボードにラフを描きながらお話しして、ほとんど最初にご提案させていただいた内容のかたちになっています。
青木さん:最初に見た時は「こうきたか」と思いました。蔵にあった代々女将の嫁入り道具だったタンスの利用や、L型の造りにも驚きました。
飯泉さん:我社の設計方針として、かっこよいだけのデザインではなく機能的であり、使い勝手が良く、将来的に考えてもそれで良いかを考えてご提案しています。建て主様の「夢とビジョン」を実現し、事業が成功盛栄することが使命のひとつです。
飯泉さん:鋳物でなかなか作れない、屋根の樋受け(というけ)金物は旧本社の古い蔵から移設しました。
飯泉さん:立派な無垢板の看板や、庭に飾った大きな鬼瓦も蔵に保存されていたものです。
飯泉さん:移設できなかった、蔵戸をイメージした外観です。車止めに使うには贅沢ですが、青木社長の実家で使っていた飛び石を使用しています。
青木さん:蔵や実家で使っていた素材を使っているので、昔ながらの家を知っている方には懐かしいと言われますね。
飯泉さん:青木社長のこだわりでもあるのが、栃木県産の材料です。蔵にあったものや、旧本社や実家を解体する際にでた大谷石、外壁や内壁の一部に、佐野市葛生町の名産である漆喰や、栃木県産の木材を使用しています。自然の素材と古いものが合わさり、自然由来の味噌を扱うお店として温かみのある空間になりました。
青木さん:当初は予定していなかったのですが、2階は教室や会議室としてだけでなくイートインスペースにもなっています。
飯泉さん:企業の透明感とオープンな姿勢を伝えるため、中の人の気配が伝わるよう、今ならではの大きな窓を設置しました。懐かしさだけでなく、未来へつなぐをテーマにしたデザインです。
飯泉さん:しもつけ工場のエントランスにも、蔵の扉をイメージした壁面装飾や蔵にあったタンスをディスプレイし、歴史を感じられるスペースになっています。
株式会社 渡辺有規建築企画事務所
住所: 栃木県宇都宮市中今泉3丁目7番15
TEL: 028-610-8833
>>HPはこちら
とちぎの暮らしと住み家。とは…
「あの素敵なお店は誰がつくったんだろう?」に応えるNewコンテンツ。新築、リノベ、不動産、インテリアなど、住まいにまつわるアレコレをご紹介します。
取材:2021年06月
※掲載内容は取材時の情報です。
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