昔からあるもの、新しいもの。カタチや想いを変えて人から人へ、伝えていきたいとちぎの魅力。伝統を受け継ぎながら、新しいコト・モノにチャレンジしている方々をご紹介します。
cafeぎゃらりー納屋/鹿沼
素材として魅力がある“麻”を、もっと身近なものにしたい
自分たちで建てたというカフェは、雰囲気が良く落ち着く。この素敵な空間を作っているのは、麻の紙で作られた照明や壁紙。麻ならではの質感がかかせない。奥のギャラリーには、小物や雑貨が並び“麻”の魅力が奥深いことを知る。栃木を代表する有名ホテルや旅館の装飾として選ばれているのも、ここに来ればわかる気がする。
お店・スポット情報
8代目
大森 芳紀さん
元々ものづくりが好きだったため、遊具やモニュメントなど様々な造形物を作る会社へ就職。実家が麻農家ということもあり、“麻”の素材としての魅力を感じ、伝統として残していきたいという想いから、麻を使った紙作りに辿り着く。紙作りの技術を学ぶため九州で約1年半修業し帰郷。2001年に「野州麻紙工房」を設立し、2006年には「cafeぎゃらりー納屋」をオープンした。
○代目の想い
7代目から
6代目まで農業だけで問屋さんに卸すだけだったんだけど、忘れもしない平成13年の5月、悪天候で作物が全滅!どうするかみんなで決めて、その年の10月には再スタート!お客様の声を直接聞くようになったら、製品も向上するしやりがいもあるし、世界が変わったね。もちろん、信頼関係や実績ができるまで10年以上かかったよ。だけど「最大のピンチは最大のチャンス!チャンスは最大のチャンスに!」がモットーだから。新しいことを始めるのはやっぱり覚悟が必要だけど、言われたことだけじゃなく新しいことに挑戦していく強い想いをしっかり受け継いでくれていると思う。
\もっと聞いてみました!/
■そもそも麻って何ですか?
「くわ科の植物です。茎の皮から繊維がとれます。紙も炭も使っているのは茎のみ。うちで育てているのは「とちぎしろ」という、栃木ブランドの麻だけです。いちごでいうと、とちおとめやスカイベリーと同じ栃木県で開発された品種ということです。」
■どうやって紙にするんですか?
「簡単にいうと【1】茎を切る【2】細かくする【3】煮る【4】叩いて潰し繊維にして紙にしていきます。機械を使うこともありますが、地道に木槌で叩かないと細かくキレイな繊維にできなかったり、手のかけ方でも紙の仕上がりが変わるのでおもしろいですよ。」
■麻ってどんなものに使われているんですか?
「吸湿・放湿性に優れているので、壁紙にしてもいいと思います。アクセサリーなどでつかうヘンプも麻ですし、魔除けの意味もあるので、昔から神社の鈴なりやお守りの中身に入っていたり、大きな凧用のひもに使われていたりもするんですよ。よーく見渡すと、古くから使われていたり身近なもので麻が使われていたりします。」
お店・スポット情報
取材:2017年07月
※掲載内容は取材時の情報です。
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