昔からあるもの、新しいもの。カタチや想いを変えて人から人へ、伝えていきたいとちぎの魅力。伝統を受け継ぎながら、新しいコト・モノにチャレンジしている方々をご紹介します。
momo farm/焼きたて焼き菓子工房 Kabaco/大田原
田んぼには“おたがいさま”で人をつなげてくれる文化がある
田んぼを持って逃げるわけにはいかないから、みんな助け合ったり折り合いをつけて生きている。それが心地よいと朗らかに笑う15代目。わからないことを教えてくれたり、玄関におかずを届けてくれたり、みんなの助けが父のあとからの贈りもののように感じたそう。「いつも姉に巻き込まれていきます。」と笑う妹の福田さん。姉妹から広がる人とのつながりが、まだまだ新しいお米の楽しみ方や可能性を教えてくれる気がします。
お店・スポット情報
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15代目
西岡智子さん(44歳)
4姉妹の長女。中学生の頃からいつかは農業をやりたいと思い、大学では農業を学ぶ。卒業後は教員として勤めていたが、結婚を機に辞職し7年ほど静岡県で過ごす。父の病気をきっかけに、3人の子どもと栃木へ戻り家業の農業を学び始める。2013年父が亡くなり、15代目として14ヘクタールを耕作。有機肥料のお米を作りながら、農林水産省の農業女子プロジェクトやとちぎ農業女子プロジェクトのメンバーとしても活動。2016年妹の福田優子さんが経営する洋菓子店とコラボ。2017年グリーン・ツーリズムインストラクター、コーディネーターの資格を取得。農家民宿や体験の場を設けている。
福田優子さん(37歳)
4姉妹の四女。菓子専門学校を卒業し横浜と千葉の洋菓子店で勤め、25歳で栃木に戻り、ホテルのパティシエとして勤務。長年の夢であった自身の開店準備をしながら、オープン2ヶ月前まで勤務し辞職。2013年大田原市の複合施設TOKO-TOKOおおたわら1階に「焼きたて焼き菓子工房 Kabaco」をオープンし、地元のものや安心して食べられる食材にこだわったスイーツを提供。姉の西岡智子さんが作るお米の米粉で作る焼き菓子「kome co de oyatsu」シリーズや土日限定の米粉のクレープなど、お米の新たな楽しみ方を次々と生み出している。
○代目の想い
地域の方から
「女性ひとりで大変な仕事を本当によくやっていると思う。米作りが好きなのが伝わってくる。息子さんも農業を学んでいるから、大学を卒業するまで、体が丈夫な限りは一緒に頑張りたい。」
\もっと聞いてみました!/
■14ヘクタールはどれくらいの広さですか?
「東京ドーム約3個分の面積です。4品種を育てています。(西岡さん)」
■コシヒカリ、ゆうだい21、とちぎの星、五百万石(ごひゃくまんごく)の4品種を選んだ理由はそれぞれありますか?
「有機肥料のコシヒカリは父の代から作っていたのを受け継ぎました。ゆうだい21は宇都宮大学が育成した品種なんです。とちぎの星はオススメされたのがきっかけ。五百万石は昨年から酒米を作っていて、今年は日本酒を作るために育てています。(西岡さん)」
■素敵なお米のパッケージは誰が作っているのですか?
「那須在住の人気クリエーターさんがデザインしてくれました!「焼きたて焼き菓子工房 Kabaco」の空間もお願いしました。自分達じゃこんなに素敵にできなかった!(西岡さん)」
■今後予定している新たな取り組みはありますか?
「宇都宮酒造さんとのつながりから、momo farmの酒米で日本酒を作ろうとしています。完成したら、妹にも日本酒スイーツを作ってもらいます!(西岡さん)」「そうなる予定です(笑)。頑張ります。(福田さん)」
■「momo farm」と「焼きたて焼き菓子工房 Kabaco」。それぞれ店名の由来は何ですか?
「長男が妹につけた名前が由来です。(西岡さん)」「菓子専門学校時代の私のあだ名なんです。(福田さん)」
■お二人ともとってもパワフル!ここぞ!という時の必須アイテム教えてください!
「気合(10年続けた剣道と長年勤めた経験で培われた)と栄養ドリンクです!(福田さん)」「私は活気丹(かっきたん)という漢方ですかね(西岡さん)」
お店・スポット情報
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取材:2019年09月
※掲載内容は取材時の情報です。
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