いかんべ!かあちゃんの うまかんべ?栃木
※記事公開日:2012年2月29日
※記事内の放射線基準値は、2012年2月現在の暫定基準値です。
記事監修:自治医科大学教授 医学博士 香山不二雄
みんなこんにちは!いかんべかあちゃんだよ!
今まで3回にわたって、栃木の食の安全について県庁さんにインタビューしてきたこのコーナーも、今回が最終回だよ。
今回は、前回募集したみんなからの質問を持って、県庁さんに行ってきたよ!
いかんべかあちゃんが突撃リポート!最終回
みんなの不安を解消編!
「というわけで、栃木県庁にやってきたっぺ!
みんなから寄せられた質問さ持って、今回は、いろんな課に聞いてまわっからねぇ~」
Q1. 露地野菜は放射性物質が付きやすいと聞きましたが、大丈夫ですか?
「家庭の食事をあずかる主婦としては心配は尽きないよね。そこのところ、どうなんだべ?」
経済流通課 中里さん 「原発事故直後は、大気中に放出された放射性物質が、雨と一緒に降下して野菜を汚染しました。事故直後の露地野菜で比較的高い放射性物質が検出されたのは、このためなんです。現在では大気中の放射性物質の濃度は、原発事故以前とほぼ同じ水準まで低下していますから、露地野菜だからといって放射性物質を特に心配する必要はありません。」
「検査で放射性物質が検出されていないのが、その証拠って思ってだいじなんかい?」
経済流通課 中里さん 「そうですね。白菜、ブロッコリー、ねぎなど、秋冬の露地野菜を検査してきましたが、ほとんどの品目で、「検出せず」ですので、必要以上に心配することはありません。」
【結論!】露地野菜も、しっかり検査!流通しているものは、安心してだいじだべ!
Q2. ほうれん草やかき菜はもう食べても大丈夫?以前、出荷停止になったものなので心配です。
「ほうれん草やかき菜のシーズンになってきたけど、去年は一時期出荷制限になったべ?あれ以来、ちょっと心配なんだわぁ~」
経済流通課 大谷さん 「Q1でお話したように、原発事故で大気中に放出された放射性物質が、雨などと一緒に降下して、葉の表面積の広いほうれん草に、たくさん付着したことが、去年の出荷制限の原因だったんです。今季のほうれん草の出荷が始まった10月以降、放射性ヨウ素・セシウムとも検出されていませんので、安心してお召し上がりください。」
「ほぉ~そうだったんかい。じゃあ今はだいじなんだね」
【結論!】出荷制限解除した後のものも、安心して食べたらいかんべ!
Q3. 露地ものも心配ですが、サツマイモや大根、にんじんなど、土の中で育ったものは大丈夫?
「放射性物質は、地面に溜まってるって聞くけんども、大根だのにんじんは、だいじなんかい?」
経済流通課 中里さん 「土の中で育つからと言って、土の中の放射性物質がそのまま農産物に移行するわけではないんですよ。たとえば、みなさんに身近なサツマイモについては、県の検査に加え学校菜園で栽培されたものなども地域からの要望に応じて134点検査しましたが、分析器で検出できる最小の値を超えたものはありませんでした。」
「なるほど!だいじなんだねぇ~。サツマイモ以外も心配ないんだよね。」
経済流通課 中里さん 「その他に、大根、にんじん、かぶ、ごぼうなどの根菜類や、やまいも、里芋などのいも類の検査結果も、ほとんどの品目が「検出せず」ですので、土の中で育ったからといって心配しなくてもいいですよ!」
【結論!】土の中で育ったものもだいじ!心配しないでいかんべ!
Q4. 食肉、野生の鹿、熊、猪などは大丈夫?
「第1回目の記事で、牛肉をはじめ、豚肉や鶏肉もちゃーんと検査されてるって分かったけんども、野生の鹿や熊、猪の肉はどうなんだべか?」
農村振興課 福田さん 「出荷されているイノシシ肉は全頭検査されているので大丈夫ですよ。」※参照、栃木県ホームページ
自然環境課 松田さん「その他の野生鳥獣(出荷されていない猪含む)には個体差があるので、自家消費には十分な注意が必要です。自家消費は控えるなどし、慎重に対応した方がよいでしょう。※参照、栃木県ホームページ
【結論!】出荷されている猪はだいじだけど、ほかの野生鳥獣は慎重に!
Q5. 毎年ヤナが楽しみなんですが、川魚が汚染されていないか心配です。
「かあちゃんも、鮎は大好物なんだわ~~食べられないとなると、夏の楽しみが減っちまうよ~」
生産振興課 酒井さん 「これまでの検査で、養殖のアユやヤシオマスからは放射性物質は検出されておらず、安全性が確認されています。4月からは新しい基準値が適用される予定のため、検査を強化しています。これまでに新しい基準値を上回るヤマメが確認された一部河川については、安全性が確認されるまで渓流魚の解禁を延期するよう漁協に要請しています。今後も、養殖魚と天然のアユについても検査し、県のホームページなどでお知らせしていきます。」
※参照、栃木県ホームページ
【結論!】検査結果は随時HPで発表!チェックしたらいかんべ!
Q6. 全てにおいて「基準値以内で大丈夫」ではなくて、「これだけ」という数字で示してほしいです。
「「基準値以内だから大丈夫」っていわれても、よくわかんねぇんだよね。」
経済流通課 大谷さん 「4月からの国の基準値は、100Bq/Kgですが、これは、「1年間に食べる食品のうち半分が100Bq/Kgだとしても、ひばく量は最大でも目安としている値(1msv/年)を下回る」という計算に基づいたものです。県でも、この考え方にしたがって、「基準値以内だから大丈夫」と説明していきます。」
「1年間に食べる食品の半分以上が100Bq/Kgになる可能性はないんかい?」
経済流通課 中里さん 「輸入食品等もあり1年間に食べる食品すべてが、放射性セシウム等を含むものとは考えにくく、現実には「1年間に食べる食品の半分が100Bq/Kg」ということは、これまでの検査結果からは想定しづらい状況です。」
「へ~。でも、何ベクレルなんだか、実際の数値を示してもらった方が安心すんべ?そういう数値、教えてもらえるんだべか?」
経済流通課 大谷さん 「そうですよね。実は、栃木県のホームページで、細かく発表しているんですよ。栃木県では、平成23年10月から、精密検査を行える「ゲルマニウム半導体検出器」を農業試験場で導入し、放射性物質検査を行っています。検出できる最小の値を「検出限界値」と言いますが、モニタリング結果は検出限界値の数ベクレル程度まで詳細に示しています。」
「は~なるほど。じゃあ、心配になったら県庁さんのホームページを見れば分かるってことだね!」
経済流通課 中里さん 「そうですね。検査品目も農畜水産物で80品目1000検体を超えています。これに加え、地域の要望に応じた検査も行っています。今後も、出荷のある品目を幅広く検査していき、検出限界値も含め結果をHP等で公表していきます。※参照、栃木県ホームページ
【結論!】HPで検査結果の数値が詳しく公表されてるんだべ!
※検出限界値:測定において検出できる最小値。検体ごとの密度の違いなどにより、同じ機器で測定しても、検体ごとに検出限界値は変動します。
※結果の「検出せず」とは、放射性物質が存在しない、または検出限界値(数Bq/kg)未満と極めて小さい値であることを示します。
ぃんやー、かあちゃん本当に安心したよぉ!!
第1回の頃は、みんなと同じでちょっと心配だったけんども、県庁さんにインタビューしてみっとさ、何段階にも分けてしっかり検査して、その結果もホームページで公表して…、私たちのために、まじめにちゃーんとやってくれてたんだよね。
「流通しているものは大丈夫」って宣言もしてくれてるし、むやみやたらに心配せずに、正しい知識を持って暮らしていけばいかんべなと思ったわ。
おいしいおいしい、とちぎ産の食べ物だもの、消費する側も、おいしく食べていきたいよねぇ~
…というわけで、とちぎ産のおいしい料理が食べられる塩原温泉「彩つむぎ」さんへ
「いんやぁ~いい湯だわ~。おーい、とちまるくん、そっちの湯加減はどうだーい??」
「こっちも、ちょうどいいお湯だよ、いかんべかあちゃん」
「そりゃ良かった。お湯だけじゃなく、こだわりの県産料理もあるって聞いたから足を伸ばしてみたけど、塩原まで来たかいがあったわぁ~~」
「あんらぁ~こんなにたくさんの会席料理、どれから食べようかね」
「みてみて、ヤシオマス、白美人ねぎ、それにこの野菜たち…ほとんどとちぎ産なんだって!」
「女将と板長の、こだわりの結集だね。だいじに食べたいね。」
「わぁ~このサラダにも、とちぎの味がたくさんだね!ヤシオマスやからす大根、とちおとめのコンニャク…1つ1つの味が濃くて、みずみずしい!」
「あらほんと!『とちおとめと塩麹のドレッシング』も、塩麹のコクのある塩味が素材の滋味を引き立て、そこにとちおとめの香りで華やかさが加わって…うんまいわぁ~」
■塩原春野菜と八汐ますのサラダ とちおとめと塩麹のドレッシング
※季節によりメニューは変ります。
板長からスペシャルプレゼント!
板長「いかんべかあちゃん、ありがとうございます!当館では、塩原産の野菜をはじめ、牛肉はすべてとちぎ和牛、那珂川の水で育てられたイワナやアユなど、おいしい地場の食材をふんだんに使っているんですよ。食材の放射能測定も積極的に実施し、安全が確認できたもののみを使用しています。お泊りだけでなく、お食事と温泉セットの日帰りプランもございますので、また気軽にお越しくださいね。」
日帰りプラン詳細はホームページへ(パソコン版)
板長「今回は、栃ナビ!を見ているみなさんに、
抽選で5名さまに、「宿泊に使える2,000円優待券」をプレゼントいたします!
雪が融けてだんだん暖かくなってきましたから、みなさんでぜひお越しください!」
とちぎの地産地消推進店
>>彩つむぎ(那須塩原)
※とちぎの地産地消推進店とは?
帰りは、近くの道の駅でお土産さがし…
「地場産の食材を使った料理、うんまかったね~自分でも何か作りたいやね。「アグリパル塩原」で、旬の食材を買ってくかね~」
「ここの農産物直売所は、変った野菜もあるんだね~」
「よく分かったね、とちまるくん。高原野菜も売ってんだわ~!そのほかにも、ここはキウイフルーツも有名なんだよ。秋に収穫して、ゆっくり熟してくから今がちょうど食べごろだね!これから春にかけて、うどやアスパラなんかも、きっと出てくるね~」
「わ~ワクワクするなぁ!!早く春野菜をいっぱい食べたいなぁ~」
「んだんだ。旬のものは栄養もあって体にいいから、おいしく料理してしっかり食べたらいかんべ!」
>>アグリパル塩原のスポットページへ
栃木県の農産物・畜産物等についてのお問い合わせはコチラ
■農産物全般に関するお問い合わせ先
・栃木県農政部経済流通課 TEL:028-623-2298
・河内農業振興事務所 TEL:028-626-3091
・上都賀農業振興事務所 TEL:0289-62-5236
・芳賀農業振興事務所 TEL:0285-82-4720
・下都賀農業振興事務所 TEL:0282-23-3425
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・那須農業振興事務所 TEL:0287-23-2151
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■水産物に関するお問い合わせ先
・栃木県農政部生産振興課 TEL:028-623-2351
■出荷されているイノシシ肉に関する問い合わせ先
・栃木県農政部農村振興課 TEL:028-623-2334
■野生鳥獣に関するお問い合わせ先
・栃木県環境森林部自然環境課 TEL:028-623-3261
取材:2011年12月
※掲載内容は取材時の情報です。
いかんべかあちゃん突撃リポート!【ギモン解決編】
- Q1. 露地野菜は放射性物質が付きやすいと聞きましたが、大丈夫ですか?
- Q2. ほうれん草やかき菜はもう食べても大丈夫?以前、出荷停止になったものなので心配です。
- Q3. 露地ものも心配ですが、サツマイモや大根、にんじんなど、土の中で育ったものは大丈夫?
- Q4. 食肉、野生の鹿、熊、猪などは大丈夫?
- Q5. 毎年ヤナが楽しみなんですが、川魚が汚染されていないか心配です。
- Q6. 全てにおいて「基準値以内で大丈夫」ではなくて、「これだけ」という数字で示してほしいです。
- …というわけで、とちぎ産のおいしい料理が食べられる塩原温泉「彩つむぎ」さんへ
- 板長からスペシャルプレゼント!