【山あげ魂☆★】インタビューvol.1 美喜寿司

とちぎから、世界をハッピーに！コロナ禍をきっかけに始動した「ぐるぐるエール！プロジェクト」では、引き続き県内で頑張っているみなさんに様々な形でエールを送っています。　▶︎プロジェクト一覧はコチラ

コロナに負けるな！山あげ祭りの精神を今こそ！！

那須烏山市は恵まれた自然環境、あたたかい人々、多数の歴史的文化資源などが充実している豊かな街。そこに住む那須烏山市民にとって、大きな精神的支柱となっているのが「山あげ行事」です。残念ながら2020年は未曾有の新型コロナ拡大のために中止となってしまいましたが、疫病退散がきっかけとなって始まったことから、今こそ知っておきたい栃木県の伝統行事のひとつかもしれません。開催はなくともこの山あげ魂は市民に宿り、街全体で地域活性化に向けた新型コロナ対策を積極的に推進しています。そこで、今回新型コロナ対策推進店の中で、那須烏山市からとちぎを元気にしたい！という想いを持つ、美喜寿司店主の皆川孝行さんに話を伺ってきました！

特集トップ

【第1回目】美喜寿司皆川孝行さん

一途な思いと誇りで伝統を繋ぐ、職人の山あげ魂。

季節のものを存分に味わってもらいたい

昭和35年から続くコチラの店は、元々は料理屋から始まりました。皆川さんの代から寿司店としてより地域に愛されるお店へと発展。仕入れた活魚は、その新鮮さを生かした見事な職人技で絶品料理へと大変身していきます。

職人技がキラリ

「海や川の活魚を用いて真心込めて作る寿司や和食が自慢です！旬によっては、鮎のにぎりや温泉とらふぐなどの料理もお楽しみいただけます。地酒や焼酎などのラインナップも充実しています。」

素材を編み込んで仕立てた季節限定「鮎のにぎり」は、食べるのがもったいないほど息を呑む美しさです。四条流庖丁道という和食の流派だそうで、皆川さんの熟練の手さばきは、丁寧かつ鮮魚を扱うからこそのスピーディーさで圧巻！

山あげまつりとの関わりと来年への想い

「4、50年の間、山あげの当番町さんに接待の場としてうちの店を使ってもらっています。およそ450年以上続いてきた山あげ祭りだけど、今年は中止となってしまいとても残念です。来年は絶対にやってほしいですね。来年も引き続き当番町さんをこのお店にお迎えしたい！そして町にも活気が溢れてほしいです。」

地元の商業部会の部会長も務めるなど、地域活動も積極的に参加しているだけに、落胆の気持ちは隠せなかったようです。これだけ長い歴史がある中で、中止は前代未聞とのこと。山あげ祭りにとって欠かせない縁の下の力持ちのような存在の美喜寿司さんは、何十年も真摯に向き合い関わってきたからこそ！支えてきたからこそ！やるせない気持ちでいっぱいだったと思います。

とはいえ立ち止まって嘆き悲しむことはなく、2021年は必ず開催したい！！！と抱いている真っ直ぐな気持ちが、皆川さんの優しいまなざしの奥からひしひしと伝わってきました。

そんな皆川さんの強い想いにはしっかりとした理由があるのです。それはもうすでに来年の山あげ祭のために、お店の予約が入っているから。地元の方の来年に向けてメラメラと熱く燃え上がる心は、想像以上であるとうかがえました。美喜寿司さんは、疫病に屈しない山あげ魂を原動力にしながら、地元の方と手を取り合って前に進み続けています。

徹底した新型コロナ対策

ぶれない精神を持つ職人らしい、お店の衛生管理にも注目してみましょう。

①席数制限
②入り口などの消毒
③換気扇のよる換気
④マスク着用
⑤非接触の検温

など、徹底した新型コロナ対策が隅々まで行き届いていて、利用する人に安心感を与えます。

出前も行っているそうなので、まだまだ外食が気になる方もお家で美喜寿司さんの味を楽しむことができますよ。

気の良いまち、それが那須烏山市

地元では知らない人がいないというほど人脈が広い皆川さん。お会いしてみて、醸し出す柔らかな優しさと素敵な笑顔がとても印象的でした。そのお人柄に惹かれてたくさんの人が集まってくるのは“納得”の2文字。

「那須烏山市には、気の良いあたたかな人々がたくさんいるところが魅力かな。また、豊富な自然に恵まれていて穴場スポットがたくさんあるねぇ。龍門の滝はマイナスイオンたっぷりで癒やされるよ。また、島崎酒造さんのどうくつ酒蔵もいいですね！東力士は甘みがあって絶品だよ。1日のんびり歩いて散策していってください。」
と、はつらつとした表情で地元の魅力を語る皆川さんはとても輝いていました。

美喜寿司さんを継承していくために、いずれ息子さんがここ那須烏山市に帰ってくるとのこと。山あげ魂がまた新しい世代へと受け継がれていくと思うと、明るい未来にワクワクが止まりません！誇り高く、何事にも実直に向き合う美喜寿司さんから今後も目が離せません☆