vol.9 「Vogue's インターパーク」編

イラストレーターひらたともみのママ友ランチ日記

MENU：IPオム・フライランチ…1,069円

宮のギャル曽根！痩せの大食いのＹちゃん

食べたいものも欲しかった品も、たいていは見つかるであろう、宇都宮市の“インターパークエリア”。目下クリスマスシーズン！ショッピングモールは、サンタクロースやクリスマスツリーでデコレーションされ、「あれ？ホントはここ、上三川じゃね？」という気持ちをグッと抑える。（…いや、抑えなくてもいいんだけど…）幼少の頃、上三川で育った私は、ちょうどこの辺あたりで毎年イナゴを追いかけ、ばーさんに袋いっぱいのイナゴを渡すと、翌日の食卓には飴色になったイナゴが…って…！そんな話ではない！そんな昭和の話じゃなくて…と。

今回お邪魔したのは、ランチ激戦区でもあるインターパークで、女子に圧倒的人気を誇る「Vogue’s」。外観もインテリアも内装もオサレすぎ！間接照明が優しすぎて、うっとりしながら個室でランチでございます。今回の取材先を聞いた時、「個室？個室ですかー？」と、聞き返した記憶が。インターからも近いので、よくここでクライアントさんとランチミーティングしておりましたが、まだ知らぬゾーンがあったとは！で。潜入、「Vogue’s」初個室！

驚いた！落ち着いたバーのような！間接照明がポワ～ンで、モノトーンで！（語彙力なくてスミマセン…「わぁ～♥」と痛いほど乙女ポーズしちゃう感じ…とでも言うのでしょうか？（ますますスミマセン…）そんな大人空間で、顔がウルサく、服もウルサい私とランチしてくれたのは、1児の母Ｙちゃん。1時までの仕事を終えて、腹ペコで駆けつけてくれました！

Ｙちゃんといえば、「大食漢」もしくは「宮のギャル曽根」。つまり、「食べるの大好き～！」「いっぱい食べても全然太んないぞ♥」という、ちょっとカチンとくる痩せの大食い。いただいたのは人気メニューの「ＩＰオム・フライランチ」。サラダ、ドーン！ドルチェ、ドーン！にドリンク付きでまさかの1,069円（税別 990円）！フワトロ卵のしっとりオムライスと大きなエビフライに心躍る。栃木の星、「Ｕ事工事」のオススメランチとして、テレビで紹介されたとか！

水飲んだだけでも太る痛恨のアラフォーにとっては、会うたびにＹちゃんを太らそうと、意地の悪い魔法使いのようにどんどんＹちゃんに食べるように促す。「Ｙちゃん、こっちもお食べ～❤」と食いかけのものも献上。小さいお顔でニコッ！と頷くと、よぉ～く！よぉ～く！食べる！悔しいほど、食べている顔がかわいい！よく見ると、高岡早紀に似てる。坂下千里とか西尾由佳理アナに似てるとか言われるらしい…。チックショー！どいつもこいつもかわいいじゃないかー！お前なんて、お前なんてー！…と全身全霊デブの妬みをぶちまけてやろうかと思っていたら、「実は昨日、娘（5歳）が不審者に遭遇して…」という、デブよりもメタボよりも怖いリアルな恐怖体験を聞かせてくれた。…どうやら取材日の前日、Ｙちゃん親子が大変な目にあっていたらしい（大事には至らなかったが）。しかも不審者をしっかりとマークし、警察に通報したという、お手柄トークも披露！（わぁ～！パチパチパチ★）

Ｙちゃんが警察に取調べを受けた様子をふんふんと熱心に聞くふりをしながら、Ｙちゃんの皿にどんどん私の分のキッシュやらオムライスを乗せてみた。食べるＹちゃん。今度はエビフライのしっぽ側を献上した。これも食べた。なんか面白いわーと思いながら、真剣な顔で娘のピンチについて語っているので、今度はスープをスッと献上。これも飲んだ。ちょっとニヤッとした気もする。

それにしても、本当においしそうに食べる。いや、おいしいからそりゃそうなんだけど、センスあるキレイな食べ方をする。ギャル曽根も「料理天国」の龍虎も（…え？知らない？）、口いっぱいに頬張るんだけど決してガツガツしない。大食いをうたっていてもどこか育ちの良さを感じる姿勢の良さ。食べ終わったお皿がとてもキレイで、食後はパチンと手を合わせ、「おいしかったぁー！」とニッコリ微笑むＹちゃん。彼女と一緒に食事をするのは本当に気持ちがいい。

個室から出て店内を見渡すと、ほぼ満席。女性同士というグループが目立った。私も毎回そうなんだけど、ちょっと大人の雰囲気とリーズナブルでボリュームあるランチセットとなれば、ついついランチタイムは長丁場に。それなのに「Vogue’s」はランチタイムの長蛇のウエイティングが、わりと短時間で解消される。それってやはり140席あるから。女ってヤツは、長居するくせに待つのは嫌いさ！という、理不尽サイクロン。そんな女子のアンテナをしっかりキャッチした「Vogue’s」。カジュアルにオシャレな空間で、ガッツリとおいしいものを食べたいときはレッツゴーだよ！