栃木市の歴史・資料館
【国指定重要文化財】鎌倉時代につくられた優れた鉄仏
鋳造された時期が元寇のあった文永と弘安の間で、敵国降伏と五穀豊饒・衆病平癒・村里安全を祈願して鋳造したものと考えられています。本尊背面に建治3(1277)年12月18日の銘あり。※事前に栃木市役所西方総合支所西方産業振興課へ要連絡。
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◇由来 僧の明阿が寄付を募り、村民が協力し、小倉川の砂鉄で鋳造されたものと考えられています。 |
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◇鉄造薬師如来坐像 像高89.7cm・鋳鉄厚さ1.5cm。螺髪には施毛を刻み、髪ぎわは水平、心持ち面長で、両瞼は肉厚きためやや重たく、鼻・唇の表現はおおまかで静かな表情をしています。 |
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◇鉄造台座 四重蓮華座で元文五庚申10月吉日(1740年)の造立銘が陽鋳され、これにより江戸時代に天命の鋳工によって作られたことがわかります。 |
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クチコミ:1件
みんなの声でわかる、スポットの特長
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国重要文化財の鉄造薬師如来坐像を見に行きました。事前に電話して管理人の方に御堂のカギを開けてもらい解説してもらいました。御堂に入ると両脇に十二神将像が守護していました。像高89.7㎝の鉄仏は蒙古襲来の時期の1277年の作で、台座が高いせいもありますが思ったより大きく迫力が感じられました。右手に薬壺を持たれていて深く目を閉じていられました。肉厚の瞼が印象的です。光背と台座は江戸時代の作で、こちらも完成度は高いですが柔和な鉄仏を寄り一層強調させているように感じました。管理人さんの話によると東日本大震災時にも倒壊せず何時もと変わらない御姿だったそうです。また全国各地からツアーで来るそうで、とても有名な鉄仏様です。 (訪問:2019/09/06)
掲載:2020/02/03"ぐッ"ときた! 18人
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